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M&Aの仲介とFAの違いについて

(中小M&Aガイドラインより)

2024年1月7日

中小企業のM&Aが活性化する過程で様々なトラブルや誤解が生じているものを行政主導でM&A業界の取り組み環境を整備する目的で、M&A業者向けに中小M&Aガイドラインが設定されています。今般、その改訂版が出ましたが、M&Aの手続き等について、具体的な記載もあり、中小企業オーナーや初めて会社を買いたいという方には大変有意義なものだと思います。

例えば、よく聞かれる「仲介とFAの違い」については、中小M&Aガイドラインで、以下のようなわかりやすい説明がされています。

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・仲介契約
仲介者は、M&Aの当事者双方から依頼を受けます。依頼者のM&Aの相手方(候補先を含む。)に対して、依頼者に対して提供するのと同様の業務を提供します。また、依頼者からのみならず、相手方からも手数料の支払を受けることが通常です。
M&Aの当事者双方から依頼を受けているため、いずれか一方の利益のみを優先的に取り扱うことはできないものの、双方の意向を一元的に把握し、双方の共通の目的であるM&Aの成立を目指し、助言や調整を行います。
・FA契約
ファイナンシャル・アドバイザー(以下「FA」といいます。)は、M&Aの当事者の一方のみから依頼を受けます。依頼者のM&Aの相手方(候補先を含む。)に対して、依頼者に対して提供するのと同様の業務を提供することはありません。依頼者からのみ手数料の支払を受け、相手方から手数料の支払は受けません。
M&Aの当事者の一方のみから依頼を受けているため、依頼者の意向を踏まえて、依頼者にとって有利な条件でのM&Aの成立を目指し、助言や調整を行います。

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